ガバナー メッセージ
国際ロータリー第2570地区
2017-18年度ガバナー 細井保雄
ロータリー戦略計画(ROTARY STRATEGIC PLAN)
2001-02年度、国際ロータリーが奉仕の第2世紀を迎えるにあたり、ロータリーのリーダーたちは、組織を導く戦略計画の立案を開始しました。戦略計画を成文化し(RI細則16.100)、2004年に戦略計画委員会を設置したRI理事会は、継続的に、組織全体の戦略を監督し、その実行計画を立て、戦略計画が時代に即し、組織のニーズに応えるものとなるよう、理事会は少なくとも3年ごとに包括的な見直しを行いました。
2010年7月1日より有効となった現在のロータリー戦略計画は、RIとロータリー財団の戦略的方向性を一つにするものであり、全世界のロータリアンが示した戦略的懸念に対応するものであります。
ロータリーが戦略計画を立てた理由
自分たちが将来何を目指し、そこに到達するにはどうしたらいいかを決めることは、どの組織にも必要です。
これは、毎年リーダーが交代するロータリーでは特に重要なことです。
ロータリーの戦略計画は、ロータリーにおいて、新たなリーダーが就任するごとに方向性が変わることを防ぎ、ロータリーが重要目標の達成に向け、確固とした方向性をもって進むためのものです。
ロータリーは2009年に、世界数千人のロータリアンを対象に、ロータリーの未来に関する意見を調査しました。そして翌年、国際ロータリー理事会は、その調査の結果を直接反映した以下3つの優先項目を柱とする戦略計画を採択しました。
2012年、無作為に選ばれた世界のロータリアンを対象に、この戦略計画についてのアンケート調査を行ったところ、95パーセントの回答者がこれらの優先項目と、それに伴う16の目標を強く支持すると答えました。
RIの戦略計画は、全世界のロータリアンの95%もその内容を認証されているので、これを基本に地区運営を実行して参りたいと思います。
ロータリーの奉仕理念(Rotary Ideal Of Service)の実践
2013年、ロータリーの綱領の全面的な改訳に伴い、「奉仕の理想」から「奉仕の理念」と訳されることになりました。
また、数多いロータリーの公式文書の中で奉仕理念に触れているのは「決議23-34」のみです。
決議23-34には「ロータリーは、基本的には、一つの人生哲学であり、それは利己的な欲求と義務およびこれに伴う他人のために奉仕したいという感情とのあいだに常に存在する矛盾を和らげようとするものであります。この哲学は奉仕―「超我の奉仕」“Service above self”の哲学であり、これは、「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」“He profits most who serves best”※という実践的な倫理原則に基づくものである。」と定義されています。
すなわちロータリーには二つの理念があり、その一つはシェルドンが提唱した「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」“He profits most who serves best”のモットーで表現される職業奉仕の理念であり、もう一つは、他人のことを思い遣り、他人の為に尽くすという「超我の奉仕」“Service above self”のモットーで表現される人道的奉仕理念だと言うことができます。
ポールハリスはその著書の中で、ロータリーの「奉仕の理念」について、『ロータリーの概念する奉仕の理念とは、物の過程の最初に奉仕を置くものである。最も愚かな方法は金銭に集中することである。』と述べ、さらに『有史以来、偉人中の偉人たちが、その言葉や態度で示したものは、「奉仕第一、自己第二」“Service above self”という、まさにロータリーが要約した教義(スローガン)を忠実に守ることであった。』と説明しています。
※2010年規定審議会決議案10-165により、RIの第二のモットー(標語)「One Profits Most Who Serves Best」に改定されました(邦訳に変更はありません)。
地区目標
1、各クラブに戦略委員会を設置、または戦略計画を立てていただきたい
2、出席を奨励し、例会を活性化する
3、会長賞50%を目指す
4、会員皆様のMy Rotaryへの登録を推奨する
5、RI会長方針の会員増強を目指す
6、新クラブ(衛星クラブを含む)を結成し、地域社会のさまざまな入会候補者のニーズに応える。
7、ロータリーデー、ロータリーフェスタを開催する
8、マスメディアとのフォーラムを行い役に立つ奉仕を取り上げてもらう
9、ロータリーの職業奉仕を学び、高潔性という中核的価値観の模範を示し、活動のすべてを倫理的に行う
①「ロータリーの目的、ロータリアンの行動規範、四つのテスト」を実践する
②アーサー フレデリック シェルドンの職業奉仕哲学を学ぶ
10、地区補助金を利用して地域の社会奉仕を推進する
11、国際奉仕を実践し、交流することで国際間の理解、親善、平和を推進する
12、グローバル補助金を利用する
13、ロータリー青少年交換の受け入れ体制を円滑にする
14、学友の活用をはかる
15、ロータリー財団の寄付目標を達成する
16、ロータリー平和センターの理解と協力をする
17、ロータリー米山記念奨学へ従来どおりの支援をする
18、RLI委員会で研修の充実をはかる
19、「ロータリーを他人に告げる歌」を普及させる